給与や待遇、休日の多さなどから人気のある職業『私立大学の大学職員』。
近年では、新卒採用に力を入れる大学が増えています。リクナビやマイナビなどが主催する合同企業説明会などでも、学校法人(大学職員)の出展ブースを見かけます。
その大学職員になるための採用の窓口は大きく二つ。
- 新卒採用
- 中途採用(転職)
実は、これとは別に他の採用ルートもありますが、あまり一般的ではありません。これについては別途公開します。
大学職員の新卒採用の倍率は、50~200倍におよぶこともあり、民間の会社と比較しても合格難易度は高いといえます。大手民間企業から内定をもらった学生でさえ、大学職員の内定をとることは難しいのです。
本記事では、少しでも内定に近づけるために、『応募する段階で気を付けるべきこと』を書いていきます。
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新卒採用で応募する際に気を付けるべきこと
新卒採用で大学職員に応募する際に気をつけるべきことを4個紹介します。
どこの大学に応募するか

大学職員の選考を受けるにあたって、まずおこなうのがどこの大学を受けるかリサーチするところからはじまります。
基本的には、大手の求人媒体で大学職員の募集は網羅されています。大手の求人媒体であるリクナビ、マイナビに登録しておけば、ほぼ全ての大学の募集をカバーすることができるでしょう。
一方で、地方の大学の募集は、このような求人媒体で募集をおこなわず、大学の採用情報のページで公募をかけるところもあるので、見逃さないように注意が必要です。
最近は、求人情報に掲載されている情報が増え、中で働いているひとの様子がわかるようになってきました(一昔前は、紙の求人票で募集をかけるところが殆どだったようです)。
大学の採用情報のページに、リクナビ、マイナビでは掲載されていない情報が、掲載されている場合もあるので、気になる大学については、大学の採用情報ページにアクセスし情報収集するのが良いです。
また、大学は財政の状態、事業計画を一般公開することが義務付けられています。一般企業でいうIR情報のようなものです。大学というと安定的な経営状態といえますが、首都圏の大学においても、赤字となっている大学は少なからずあります。
また、事業計画をみて、『自分がそこで働くことをイメージできる大学かどうか』というイメージを持てるかどうかということも、応募する際にぜひ考えてみると良いです。
採用は定期的に実施されているか

専任職員の数が、200以上ほどで首都圏に位置する大学であれば、採用は基本的に毎年おこなわれています。一方で地方に位置する零細大学の場合は、専任職員の数が少ない(退職者も少ない)ので、年によっては、採用が実施されないケースもあります。
首都圏の大学においても、経営状態が良好といえる大学ばかりではありませんので、一定の規模の大きさがあっても、採用をおこなっていない場合もあります。
経営状態が悪化し採用を躊躇している可能性がありますので、決算報告書をよく読み込むと良いです。
応募する大学の選考方法を調べる

SPIや作文、成績証明書を事前に提出するなど、大学によって選考方法が異なります。
大学職員の採用は採用人数が絞られていることもあり、幅広く受けようとすると対策を立てることが難しくなります。民間の会社と両立して受けるかどうかも一つのポイントです。
応募する大学のことをよく理解しておく

就職活動をおこなうにあたって、まずすることは『自己分析』と『企業研究』といわれています。
大学職員の採用にあたっても『企業研究』は非常に重要です。学生から大学を見れば『大学間の違い』はあまり目に入らなかったりしますよね。
逆に現役の大学職員からすれば他の大学に関する情報にはとても敏感なので、『他の大学と自分の大学との違い』をよく理解しています。
応募書類や面接で、『他の大学との違い』を聞かれてる場面があると思いますが、この違いを明確にして『どうしても貴学に入職したい!!』という気持ちを伝えることが、現役大学職員の面接官をうならせるポイントになるでしょう。
合格できる可能性を一気にあげる方法

- 大学の理念に共感できるかどうか
- 『配属を志望する部署』に偏りはないか
実際に採用に携わった人間として上記の二点は、合格を出すポイントとして重要な項目として認識しています。
このほか、エントリーシートや面接で使いたいキーワード、効果的な応対の仕方など、このブログ上では書ききれないことはたくさんあります。
これに続いて、第二弾となる後編も公開しました。詳しくは下のリンクから。(2020年5月:前編・後編の売上部数は、250部を突破。)
